
(”金色のガッシュ!! 完全版①”. p. 8. 雷句誠. BIRGDIN BOARD Corp. 2008/7/2)
上図は、”金色のガッシュ!!”冒頭の主人公、清麿の独白である。
主人公の優秀さを、主人公が「MITの首席卒業生の論文」を「時間つぶし」に使っていたことにより表現している。
これはよいのだが、その後に続く「でも…中学生に理解されちゃうんだ…」「たいしたことないよな…」という文言について、私は常々異議を申し立てたいと考えていた。
中学生でも理解できる論文を書けることってめちゃくちゃすごいことなんだからね!!!!?
てんぱり過ぎてツンデレみたいになってしまったが、決してツンデレ的反語ではない。鈍感系主人公の如く文字通りに受け取ってもらいたい。
論文にしろブログにしろ、公表する文章というものは、誰かに伝えるために書かれているものである。論文と聞くと、敷居が高いような気がするし、なんなら専門的な知識がないと理解できないものが多いのも確かだ。しかし、専門外の人間でも理解できる方が本来望ましいのだ。「中学生に理解されちゃう」ことは、執筆者の優秀さを示す事実にはなり得ても、能力を貶めるものにはなり得ない。
なぜこのような話をしているのかと言うと、私が内部院試験の面接において専門外の先生に自身の行う研究の内容を全くうまく伝えられなかったためである。
頑張って面接官の先生に研究内容を説明すると、先生たちの頭上には「?」が見え、その?を解消しようと言葉を尽くすと更に?が増えて行く悪循環に吐き気を催しながら面接を終えた。何を聞かれどう答えたのかの記憶も、面接に行く前の根拠のない自信もなくし、言い表しようのない不安だけを持ち帰ってきた。頭の中ではずっとデレステのイベント楽曲『モラトリアム』が流れていた…
連れ去っていいよ 誰も知らないとこへ
さよならね モラトリアム
ときめきなんて 過ぎ去ってしまうモノ
(”モラトリアム(GAME VERSION)” 双葉杏、夢見りあむ)
引用元:
双葉杏かわいいなぁ、ちくしょう…
博士課程前期は、モラトリアムのボーナスステージなどと称されることもある。内部院進であれば、基本的には卒論さえしっかりと取り組めば進めるものであり、学生というモラトリアムの延長として進学する方もいるためである。
しかし、モラトリアムに意志とは関係なく、別れを告げなければいけない、内部院進が”ままならない”者もなかには居るのだ。

そんな者たちはどうすればよいのだろうか…私は先達として、私の後に続く者たちに、道を示したい
アイドルマスター博士になろう‼
いや、錯乱したわけではない。私は至って正気である。
私は、これは博士前期に進めない者の確かな救済になり得ると考えている。胡散臭いかもしれないが、こう提案しているのは、アイドルマスター博士を名乗ることで発生する明確なメリットがあるためである。主な3つのメリットを以下に示す。
1.マスターと博士を名乗れるようになること
修士号は博士課程前期へ進学し、所定の単位を修得し、修士論文の審査を受け通過しなければ取得できない学位である。更に博士といえば、日本では総人口の内、約0.4%しか居ない、非常に取得難易度の高い学位である。それを、名乗れるようになることはとても名誉あることなのだ。博士号を取得していないにも関わらず博士を名乗ることは、本来、学歴詐称(別名、ショーン系詐欺)である。が、アイドルマスター博士と名乗ることは、人生のどの場面においても有利に働くことはなく、キャラクターとして認知してもらうための方便であると捉えられることの方が自然であり、この論理であれば、自称アイドルマスター博士を罪にとうことはできない。
納得できない者も居ると思うので、具体例を挙げよう。就職活動においてどのように作用するのか考えてみる。
面接官
「では、あなたの自己PRをしてください」
就活生
「はい、私はアイドルマスター博士です。アイドルマスターについて高度な知識と技能を有しております!346プロダクションに所属しているアイドルのプロフィールを全て暗記しており、スマホゲームアプリケーションである”アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ”内のイベントにおいて過去に高い成績をあげています」
面接官
「…そうですか、」
こんなことで軽犯罪法、あるいは詐欺罪の判決を受けてはたまらない。裁判官だって被告のあまりの情けなさに涙を流し、人道的な判決を下す筈だ。
つまり、諸々の恥をかき捨てればマスター(修士)と博士を名乗ることができるのだ。
2.研究は興味関心を持つものに対して行うべきである
研究をするにあたり、研究対象を好きになること、研究対象に対して無限の好奇心を抱くことは研究者の第一歩と言える。強い好奇心を抱くことはモチベーション維持とよりよい研究をする上でとても重要なのだ。
強い興味関心をもって研究対象について考えて行くことは、対象の新たな課題の発見につながる。そうした発見はその分野に新しい視点を与え、学問分野の発展に大きく寄与することに繋がる。そして、研究を長く続けて行くとき、研究者に最も求められるのは真理を求め続ける強靭な精神と肉体である。モチベーションはこの内前者にポジティブな影響を与えることで知られている。
本当の学位はもらえなくとも、研究者としての喜び、誇りを得ることはできるのだ。
3.霧矢あおい
アニメ”アイカツ!”に登場する霧矢あおいは「アイドル博士」として知られている。もしアイドルマスター博士として実際に学位を授与されるときが訪れれば、高確率で霧矢あおいが、我々の論文を査読するということである。あるいは、彼女の指導の下、アイドルマスターマスター(修士)になる者も現れるということである。
指導教諭と学生とは、ときに「親」と「子」に例えられることがある。アイドルマスターを専門的に学ぶことは霧矢あおいとの親子関係を疑似的に体験できるようになるのだ。
おわりに
ここまで読んだ方は気付いているかもしれないが、このブログの記事は全く読む人間への配慮が足りていないものになっている。アイドルマスターについて全く知らない方にとっては意味のわからない話が長々と続き、かつ話の行く先もガッシュからアイマス、アイカツとあっちこっちに行き、まとまりはない。
「論立てが乱暴で文章が独りよがり」
担当教員に言われた言葉である。
この警告を胸に、これから私は「アイドルマスター博士」を名乗って行こうと思う。



